顔面の症状:しびれ・痛み

非定型顔面痛
新しく発生した持続性の痛みは、頭頚部の悪性疾患である場合もあり注意が必要ですが、精査しても原因がみつからない慢性の痛みもあります。また外傷後の慢性の痛みもあります。女性に多い傾向があると言われていますが、難治性が多いです。
治療について
薬物療法:抗うつ剤を中心に行います。
ブロック注射:自律神経の緊張緩和を目的に星状神経節ブロック注射などを実施しますが、2~3回で効果が感じられない場合は、注射は中止します。
顔面神経麻痺
ある日突然、顔面に違和感を感じ鏡で顔が歪んでいるのに気づくが、左右いずれかの筋肉に力が入らず、よだれがたれてしまう。食事もとりにくくなってしまう末梢顔面神経の麻痺です。原因の大半はウイルス感染性神経炎だと考えられています。
治療
まずは、耳鼻科を受診してもらい、ステロイドや場合によっては抗ウイルス剤などで治療を行います。症状が強い場合、治りが悪い場合は外科治療となる場合もあります。
ブロック注射:ペインクリニックでの治療としては、顔面神経周囲の血流改善のための星状神経節ブロック注射が中心となります。週2回から3回のペースで実施します。
三叉神経痛

洗顔、歯磨き、髭剃りなどで顔面一側に一瞬の強い痛みが発生します。痛くないときは無症状です。50歳以上の女性に多く、眠っている時は、痛みは出ません。三叉神経が脳幹から出るところで血管によって圧迫されることが原因とされていますが、稀に脳腫瘍などの病気で出現することもあります。三叉神経痛を疑った場合は、まずは頭部のMRIを実施し、三叉神経と血管の接触がないか精査する必要があります。
治療
薬物療法:テグレトールが多くの患者様に有効とされていますが、ふらつきや皮膚症状などの副作用が出ることがあり注意が必要です。
神経ブロック:当クリニックでの治療は、三叉神経の枝が顔面骨よりでてくる部分を狙ってブロック注射し、痛みの消失を試みますが、しびれが残存します。短時間しか効果ない場合は針先に高温の熱をかけることで神経を破壊し長期間の効果を得る方法がありますが、神経を破壊すると長時間感覚が低下し、しびれた感じが残存します。より脳に近い部分である頭蓋底にあいた穴に長い針を差し込んで神経の束に直接注射を行う方法もありますが、当クリニックでは神経破壊を伴うブロックと同様行っていません。
注意
開頭外科手術で血管を神経から剥離する減圧術やγナイフによる放射線療は専門の病院での入院治療が原則となります。