変形性膝関節症
年齢とともに増加する膝の痛みは、変形性膝関節症です。変形性膝関節症の症状ですが、膝関節は立ち上がるときや歩くときに体重がかかるため、運動開始時、長時間歩行時、階段昇降時などに、膝に痛みが生じます。初期の症状としては、階段昇降時 (特に下り)、立ち上がり動作時の痛みが挙げられます。すり減った軟骨や変形した関節は元には戻りません。日常生活に支障があり、生活に支障が出ている場合は手術が行われます。
治療
膝周りの筋肉をつける運動と減量による負荷の軽減が大切です。洋室トイレを使用したり、正座を避けるなど膝の負担を軽減させることも大切です。杖を利用した免荷も役立ちます。炎症強い場合は安静です。
薬物療法
外用薬(湿布や塗り薬)、消炎鎮痛剤を処方します。
関節内注射
ヒアルロン酸と局所麻酔薬を混合したものを関節内に投与して痛みの緩和をはかります。炎症強い場合は消炎鎮痛剤の投与も考慮しますが、感染の危険も増加する為、糖尿病やステロイド内服中の方など免疫が弱っている人には実施できない場合もあります。水がたまっている場合はたまった液体を抜きます。
トリガーブロック注射
膝周りの腱鞘炎や圧痛点にピンポイントで注射します。
伏在神経ブロック注射
鵞足といわれる膝内転筋付着部分の膝下内側部に痛みがある場合に実施します。
注意
Genicular nerveブロック
海外では主に膝関節術後痛や変形性膝関節症の痛みなどで使われることもありますが、保険上は認められてはいません。自由診療枠での実施となります(1回4,000円税込)。
IPACKブロック
手術などで膝関節手術の際使われることもあります。主に膝の後ろ側の痛みに使用されます。保険上は認められてはいません。自由診療枠での実施となります(1回4,000円税込)。