• 2026年10月25日

【お知らせ】睡眠薬のボルズィ®が2026年11月1日より長期投与が可能となります

4番目のオレキシン受容体拮抗薬として、2025年11月27日より使用可能となったボルズィ®(一般名:ボルノレキサント)ですが、いままで、1回の来院で14日間まで処方しかできないという処方制限がありました。発売よりほぼ一年となり、2026年11月1日より長期投与が可能となります。

薬の特長

オレキシン受容体拮抗薬は、従来のベンゾジアゼピン系の睡眠薬と比較して、依存や耐性が起こりにくく、筋弛緩作用によるふらつき転倒がおこりにくいなどの長所があり、第一に処方を考慮する睡眠薬となっています。

次に、オレキシン受容体拮抗薬を処方する場合に、薬剤の効果時間について考慮しますが、ボルズィ®は、他のオレキシン受容体拮抗薬と比較して、半減期が2時間程度と薬剤の残存効果時間が極めて短い薬で、翌日の持ち越し効果(副作用)が少ない薬剤とされています。このことから、当院では、入眠困難な患者さんに多く処方しています。

添付文書より

ボルズィ®以外の睡眠薬は、「本剤の影響が服用の翌朝以後に及び、眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。」と記載されています。

一方、ボルズィ®の添付文書には、「不眠症あるいは本剤の影響により、眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがある。患者の状態を十分に把握した上で、自動車の運転等の危険を伴う機械を操作することの適否を慎重に判断し、危険を伴う作業等を行う場合には十分な注意が必要であることを適切に患者に指導すること。」と、今までの睡眠薬とは記載が異なっています。翌日の持ち越し効果に関して、まったくないとは言えませんが、眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こらないことを確認しながらのボルズィ®使用は可能であると判断されています。

ボルズィ®は、当院で多くの方に処方しているお薬です。いままで頻回に来院していただく必要がありましたが、2026年11月1日より、他のオレキシン受容体拮抗薬と同様の期間での処方が可能となりますのでご報告します。

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