- 2026年10月15日
いとうペインクリニック AIカルテ作成支援サービスの導入
当院のカルテはクラウド対応で、データ管理の安全性が高く、運用上の問題はなかったのですが、以前よりカルテの作成が、もう少し簡便にできないかなと考えていました。そんな折、業者さんから、最近AIカルテ作成支援サービスがクリニックで導入されるところ増えてきてますよ、先生のところでもどうですかと言われ、AI器機をお借りして、うーん使えるのかなという不安もあったのですが、当院に導入して、はや1ヶ月が経ちました。
AIカルテ作成支援サービスとは
患者さんとの会話の音声を録音し、カルテの形式(SOAP方式)に自動変換できるサービス機能のことを言います。

AIカルテ作成支援サービスのメリットは、患者さんの薬手帳データをその場で、比較的簡単にカルテに記載できること(カルテ上で電子処方箋がチェックできますが、デメリットもあり、お薬手帳をスキャン保存して必要な際にみていました。)と、患者さんのちょっとした訴えを聞き漏らさずピックアップして保存できることがメリットであると思っています。特に初診患者さんの問診の際は、問診が長くなることも多く、記載も大変なのですが、患者さんの方を診て診察できる点でかなり助かっています。また、院長の好みにカルテがまとめられるよう学習機能が備わっていますので、少しずつ自分好みのカルテに仕上げられるメリットもあります。以前の音声翻訳機能ではカバーできない部分であり、導入してよかったと思っています。当院では行っていませんでしたが、院長の替わりにカルテ記載するスタッフをおいているクリニックもあると思うのですが、かなりの部分をAIが補ってくれると思います。
今後、スタッフにもAIを積極的に使用してもらうために定期的な院内講習を行っています。
2年前に開業する際は、周りでは、紙カルテで運用されているクリニックもかなり多く、費用がかかるというデメリットはありますので、オンプレといって院内のみの電子化されたカルテの導入も考えはしたのですが、クラウド対応の電子カルテを導入してよかったと思っています。実際、カルテ上で問題が発生する場合もちょくちょくありますので、時間をかけず、問題発生時に、カルテ上で迅速に対応してもらえますし、患者さんデータもサーバーで保管されていますので、紙カルテやオンプレと比較して情報管理が安心できるメリットがあります。
医療DX導入を国が推し進めていることもあり、これに対応するのも大変なのですが、新しいものを率先して導入していかないとあっという間に取り残されてしまいます。
今回は、AIカルテ作成支援サービスを導入したのですが、AIの学習機能を体感して技術革新の速度は驚くほど速く進んでいることを改めて考えさせられました。個人クリニックを運営していくうえで、技術の進歩に遅れないように対応していくことは、必要不可欠なことと考えています。

補足:医療DXとは
デジタルトランスフォーメーション:デジタル技術を導入して業務やシステム、データの共有や標準化を進めることでより良質な医療を受けられるよう社会全体の仕組みを変えること。要は電子化していくとともに医療者同士で情報を共有できるようにすることです。