- 2026年2月19日
腰椎のレントゲンは、立った状態(立位)で行っています
いとうペインクリニックの院長の伊藤です。当院では、立った状態(立位)でのレントゲン撮影を重視しています。クリニック開設にあたっても、立位対応のレントゲン装置しか設置しませんでした。まずは、腰骨の生理的な弯曲について説明し、立位レントゲンの利点についての説明をさせていただきたいと思います。
腰椎は前弯(腹側に弯曲)している
腰椎は生理的には前方に弯曲しており(前弯)、下図に示すような、前⇒後撮影(A(前)⇒P(後)撮影)では、腰椎の弯曲に対してX線の広がりが対応していません。
ちなみに頸椎は前弯、胸椎は後弯しています。

図 INNERVISION 40・7 2025人生100年時代のX線撮影 明日から使える1変わりゆく腰椎撮影の技術 変わりゆく腰椎のX線撮影企 画協力:安藤英次(滋慶医療科学大学大学院)より引用
腰椎の前弯に対しては、P(後:背中)⇒A(前:腹側)にX線を照射させます。

写真 INNERVISION(40・8)2025 107人生100年時代のX線撮影 明日から使える!変わりゆく腰椎撮影の技術 腰椎の立位X線撮影2方向とは!鈴木 義曜下田メディカルセンター放射線技術科 より抜粋
腰椎は、P(後)⇒A(前)方向から撮影することによって、椎間板と腰椎との関係が鮮明になりやすいです。当院では立位P⇒A法で統一して撮影しています。


写真 INNERVISION(40・8)2025 107人生100年時代のX線撮影 明日から使える!変わりゆく腰椎撮影の技術 腰椎の立位X線撮影2方向とは!鈴木 義曜下田メディヵルセンター放射線技術科 より抜粋
注意:高齢者により多く認められる腰椎の後弯症が強い場合は、A⇒Pの方が、みやすくなります。この場合も、立位なら簡単に方向転換していただくことができます。
立位にする意味・・・撮影時に本来の荷重を腰にかけることが大切
臥位(上向きに寝転がった状態)ではなく立位で撮影することにより、背骨に本来の荷重が付加され、臥位とは、画像上の見え方は異なってきます。

図 INNERVISION 40・7 2025人生100年時代のX線撮影 明日から使える!変わりゆく腰椎撮影の技術 変わりゆく腰椎のX線撮影企画協力:安藤英次(滋慶医療科学大学大学院)より引用
立位撮影では、側弯や椎間腔の狭小化、骨変化、脚長差が臥位より強調されます。
結果、痛みの原因となる部位が臥位の場合に比べわかりやすくなります。


写真 INNERVISION(40・8)2025 107人生100年時代のX線撮影 明日から使える!変わりゆく腰椎撮影の技術 腰椎の立位X線撮影2方向とは!鈴木 義曜下田メディヵルセンター放射線技術科 より抜粋
立位側方画像
腰痛症には、腰痛の病態を代表する加齢変性による変形性腰椎症を中心に,椎間板
ヘルニア、脊椎圧迫骨折、脊椎すべり症,腰部脊柱管狭窄症などがありますが、立位や座位の姿勢での側方画像が診断に適しています。


写真 INNERVISION(40・8)2025 107人生100年時代のX線撮影 明日から使える!変わりゆく腰椎撮影の技術 腰椎の立位X線撮影2方向とは!鈴木 義曜下田メディヵルセンター放射線技術科 より抜粋
側方前後屈画像

図 INNERVISION 40・7 2025人生100年時代のX線撮影 明日から使える1変わりゆく腰椎撮影の技術 変わりゆく腰椎のX線撮影企 画協力:安藤英次(滋慶医療科学大学大学院)より引用
前後屈は、すべり症の場合や圧迫骨折の偽関節(折れた骨が固定されておらず体位によって移動する不安定な状態)などの不安定さを確認するのに適しています。
参考文献 INNERVISION 40・7 2025人生100年時代のX線撮影 明日から使える1変わりゆく腰椎撮影の技術 変わりゆく腰椎のX線撮影企 画協力:安藤英次(滋慶医療科学大学大学院)

写真 当院でのレントゲン装置です。撮影された画像はデジタル画像としてPACSに転送・保管されるようになっています。
補足:PACS(Picture Archiving and Communication System)とは、医療用画像管理システムのことで、院内でのレントゲンや外部で撮影されたCT、MRIなどのデジタルデータ(画像)を保管・管理するものです。

腰痛でお悩みの方は、ぜひ一度、いとうペインクリニックにご相談ください。あなたの痛みに心から寄り添い、快適な毎日を取り戻すためのお手伝いをさせていただきます。