• 2025年7月29日

【腰痛治療の道しるべ】整形外科?整骨院?整体院?それともペインクリニック?症状別の正しい選び方

「朝起きると腰が痛くて動けない…」
「もう何ヶ月も続くこの腰の重さ、どうにかならないの?」
「足にしびれも出てきて、歩くのがつらい…」

多くの方が一度は経験すると言われる「腰痛」。日常生活に大きな支障をきたすつらい症状でありながら、「どこで治療を受ければいいの?」と悩まれる方も少なくありません。整形外科、整骨院、整体院、そしてペインクリニック。選択肢は色々あるけれど、自分の症状にはどこに行くのが最適なのでしょうか?

この記事では、そんな腰痛のお悩みをお持ちのあなたへ、症状別の適切な医療機関の選び方や、それぞれの治療法の特徴について詳しく解説します。この記事を最後までお読みいただくことで、ご自身の腰痛と向き合い、最適な治療法を見つけるための一歩を踏み出すことができれば幸いです。

そして、「ペインクリニック」が、あなたのそのつらい腰痛にどのように寄り添い、専門的な治療をご提供できるのかも合わせてご紹介させていただければと思います。


なぜ腰痛は起こるの?知っておきたい腰痛の主な種類と原因

一口に「腰痛」と言っても、その原因や症状は様々です。代表的なものをいくつかご紹介します。

  • 急性腰痛症(ぎっくり腰): 重い物を持ち上げようとした瞬間や、急な動作をきっかけに激しい痛みが発生するのが特徴ですが、朝起きた時などに、痛みに気付かれる場合もあります。
  • 慢性腰痛症:一般的には 3ヶ月以上続く腰の鈍い痛みや重だるさを慢性腰痛症と言います。特定の原因がはっきりしない場合も多く、長時間の同じ姿勢、運動不足、筋肉の衰え、冷え、ストレスなどが複雑に絡み合っていることもあります。
  • 椎間板ヘルニア: 背骨の骨と骨の間でクッションの役割をしている椎間板の一部が飛び出し、近くにある神経を圧迫することで起こります。腰痛だけでなく、お尻から太もも、ふくらはぎ、足先にかけての痛みやしびれ(坐骨神経痛)を伴うことも多いです。比較的若い世代に多いです。
  • 脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう): 背骨の中にある神経の通り道「脊柱管」が、加齢などにより狭くなることで神経が圧迫される病気です。しばらく歩くと足に痛みやしびれが出て歩けなくなり、少し休むとまた歩けるようになる「間欠跛行(かんけつはこう)」という症状が特徴的です。高齢になると増加します。
  • その他: 高齢の方では、転倒などをきっかけに背骨が潰れてしまう「圧迫骨折」も腰痛の原因となります。また、内臓の病気や感染症、腫瘍などが腰痛を引き起こしている可能性も否定できません。だからこそ、自己判断せずにまずは医療機関で正確な診断を受けることが大切です。

腰痛のとき、どこへ行く?それぞれの選択肢の特徴と役割

腰痛の治療を提供している場所はいくつかありますが、それぞれに特徴や役割が異なります。

整形外科

  • 役割: 医師が診察し、医学的根拠に基づいて診断・治療を行う医療機関です。骨、関節、筋肉、神経といった運動器の専門家です。
  • 特徴: 問診、視診、触診に加え、レントゲン撮影、必要に応じてMRIやCTなどの画像検査を行い、痛みの原因を正確に特定します。その上で、薬物療法(内服薬、外用薬など)、コルセットなどの装具療法、物理療法、運動療法(リハビリテーション)の指示、場合によっては手術も検討します。リウマチ専門医を持たれている先生は、リウマチ疾患もみられます。交通事故や労災患者さんも診断されている先生も多いです。
  • 保険適用: ほとんどの治療に健康保険が適用されます。

ペインクリニック

  • 役割: 整形外科と同様に医師が診断・治療を行いますが、特に「痛み」に特化した診断と治療を専門とする診療科です。当クリニック「ペインクリニック内科」もこのペインクリニックにあたります。
  • 特徴:麻酔科標榜医が診察することがほとんどであると思いますが、整形外科の疾患をみることが多く、ペインクリニックの先生の中には整形外科を標榜されている先生も多数おられます。整形外科同様、問診、視診、触診に加え、レントゲン撮影、必要に応じて血液検査やMRIやCTなどの画像検査を行い、痛みの原因を正確に特定します。整形外科と比べると、痛みに対して、神経ブロック注射を実施する割合が多いと思います。痛みの専門家として、手術室での疼痛管理の経験より、ブロック注射などの手技を用い、麻薬を含め、痛みに専門的な薬物療法をより実施している点が整形外科との違いとなると思います。当院での場合、手術適応がある場合は、主に近隣の専門医のいる病院へ紹介します。また、整形外科疾患に限らず特に、原因がはっきりしない慢性的な腰の痛みの治療も実施しています。
  • 保険適用: ほとんどの治療に健康保険が適用されます。

整骨院・接骨院

  • 役割: 柔道整復師という国家資格を持つ人が施術を行う施設です。
  • 特徴: 主に、骨折、脱臼、打撲、捻挫、挫傷(肉離れ)といった急性のケガに対する応急処置や特定の6つの疾患(神経痛、リウマチ、頚腕症候群、五十肩、腰痛症、頸椎捻挫後遺症)の施術が可能です。これらの疾患は、医師の診断書があれば、保険治療の適用となる場合があります。ただし、医師の診断書がない場合は、自費での施術となることが一般的です。電気治療、温熱療法、手技(マッサージやストレッチに近いもの)などを行います。
  • 留意点: 医師ではないため、レントゲン検査などの画像診断や薬の処方、といった医療行為は行えません。

整体院・カイロプラクティック

  • 役割: 主に民間資格を持つ施術者が、手技を用いて体のバランスを整えることなどを目的とする施設です。
  • 特徴: 骨盤矯正、姿勢改善、リラクゼーションなどを謳っているところが多いです。
  • 留意点: 医療機関ではないため、健康保険は適用されません。診断行為も行えません。効果や安全性は施術者や施設によって大きく異なるため、選択には注意が必要です。

鍼灸院(またはクリニック内での鍼灸治療)

  • 役割: はり師、きゅう師という国家資格を持つ人が、鍼(はり)や灸(きゅう)を用いて施術を行います。
  • 特徴: 東洋医学的な考え方に基づき、特定の経穴(ツボ)を刺激することで、体の自然治癒力を高め、血行促進、筋肉の緊張緩和、痛みの軽減、自律神経の調整などを目指します。
  • 留意点: 一般的な鍼灸院で健康保険の適用を受けるには、医師の同意書が必要です。 「いとうペインクリニック」では、鍼灸師が在籍しており、医師の診断・管理のもとで鍼灸治療を受けることができますが、自由診療のみで行っています(保険診療は行っておりません)。 西洋医学的な治療と組み合わせることで、より効果的な痛みのコントロールが期待できます。

【症状別】あなたの腰痛はどこへ行くべき?受診先の選び方

では、具体的にどのような腰痛の時に、どこを受診するのが良いのでしょうか。

ケース1:突然、魔女の一撃!「ぎっくり腰」になってしまったら…

  • 推奨:まずはペインクリニック科または整形外科へ。 自己判断は禁物です。まずは医師の診察を受け、骨折や椎間板ヘルニア、まれに内臓の病気など、他の重篤な原因が隠れていないかを診断してもらうことが最も重要です。痛みが非常に強い場合は、ペインクリニックで実施する神経ブロック注射は、即効性があり痛みの緩和につながることが多いです。
  • 整骨院の選択: 痛みの緩和や応急処置を目的に利用するのは選択肢の一つだと思います。整骨院での施術で痛みが改善する場合は問題ありませんが、痛みが長引く場合、施術に疑問がある場合などは、医師による診断を受け、重篤な問題がないことを確認することが必要であると思います。

ケース2:「お尻や足まで痛い・しびれる…」もしかしてヘルニアや狭窄症?

  • 推奨:迷わずペインクリニック科または整形外科を標榜する医療機関を受診してください。 これらの症状がある場合、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など、神経が圧迫されている可能性があります。理学所見とレントゲンでたいていの診断はつけられますが、必要によっては、血液検査やMRIなどの画像検査で状態を正確に把握し、それに基づいた専門的な治療(手術を含む)が必要な場合があります。

ケース3:「もう何ヶ月も腰が重くて痛い…」慢性的な腰痛の場合

  • 推奨:まずはペインクリニック科または整形外科へ。 レントゲン検査などで明らかな異常が見つからないことも多いのが慢性腰痛の特徴です。しかし、それは「原因がない」わけではありません。筋肉や筋膜の問題(筋筋膜性腰痛)、長年の姿勢の癖、生活習慣、時には心理的なストレスなどが複雑に関与していることもあります。いとうペインクリニックでは、ペインクリニック専門医が多角的な視点から痛みの原因を探り、神経ブロック注射のみならず各種内服薬を組み合わせたオーダーメイドの治療をご提案します。
  • その他の選択肢: 医療機関で「特に大きな異常はない」と診断された上で、整形外科でのリハビリテーションや整骨院での施術を試すのも一つの方法です。整体院での治療についても否定するものではないですが、効果や安全性には施術者の個人差があることを理解しておく必要があります。

ケース4:「色々試したけど、良くならない…」難治性の腰痛

  • 推奨:ペインクリニック専門医のいる医療機関の受診を強くお勧めします。 痛みの治療を専門とするペインクリニックでは、これまでの治療でなぜ効果が得られなかったのかを詳細に分析し、より専門的で集学的なアプローチ(複数の治療法を組み合わせること)を検討します。当クリニックの院長は、大学病院などで様々な難治性疼痛の治療経験も豊富です。諦めずにご相談ください。

いとうペインクリニックだからできる!あなたの腰痛へのトータルアプローチ

2024年7月1日、阪急淡路駅徒歩1分・JR淡路駅徒歩3分の地に新規開院いたしました「いとうペインクリニック」では、腰痛でお悩みの皆様に、心から寄り添った専門的な治療をご提供いたします。

「ペインクリニック専門医」による的確な診断と高度な痛みの治療

院長は、日本ペインクリニック学会専門医の資格を持つ、痛みのエキスパートです。豊富な臨床経験と専門知識に基づき、問診と理学所見、画像、血液検査結果などを用いた診察で腰痛の根本原因を診断します。その上で、神経ブロック注射、薬物療法など、患者様一人ひとりの状態に合わせた最適な「痛みの治療」をご提案します。

  • 整形外科領域の診療もカバー

当クリニックではペインクリニックに加え、一般的な整形外科の診療も行っています。これにより、運動器疾患全般に対する初期診断から専門的な痛みの治療まで、幅広く対応することが可能です。

  • 保険診療内での「物療リハビリテーション」

痛みの軽減だけでなく、機能回復や再発予防のためにはリハビリテーションが非常に重要です。当クリニックでは、院長の診察・指示のもと、あん摩マッサージ指圧師によるマッサージと乾式ホットパック装置(温熱療法)を用いたリハビリテーションを保険診療内で受けていただけます。筋肉の緊張を和らげ、血行を促進し、痛みの緩和と動きやすい体づくりをサポートします。

  • 医師の管理下で行う「鍼灸治療」という選択肢

当クリニックには鍼灸師も在籍しており、東洋医学的なアプローチである鍼灸治療もご提供しています。西洋医学的な治療と組み合わせることで、より効果的な痛みのコントロールや体質改善を目指します。医師の診断に基づき、他の治療との連携を考慮しながら安全に施術を行います(自由診療となります)。

  • 「あなたの痛みに心から寄り添う」チーム医療

「同じ部位の痛みでも、患者様1人1人で原因が異なります。治療に関するご希望もあると思います。ご要望に沿って相談させていただきながら治療方法を提案させていだきます。」これは院長 伊藤の診療に対する基本的な考え方です。スタッフ全員が、患者様の痛みを深く理解し、心から寄り添い、安心して治療に専念していただける環境づくりを心がけています。

  • 通いやすいロケーションと充実した設備

阪急淡路駅東改札口から徒歩1分、JR淡路駅東口から徒歩3分と、公共交通機関でのアクセスが非常に便利です。また、提携コインパーキングもご用意しておりますので、お車でもお越しいただけます。(駐車証明書のご提示で40分無料券をお渡しします)。新規開院のきれいなクリニックで、クレジットカード決済にも対応しております。

診断から専門的な痛みの治療まで、「いとうペインクリニック」では、腰痛に対する包括的なケアをご提供することを目指しています。


つらい腰痛、諦めないで!最適な治療で快適な毎日を取り戻しましょう

腰痛は、その原因や状態によって、選ぶべき治療法が異なります。自己判断で痛みを我慢し続けたりすることは、症状を悪化させてしまう可能性もあります。

まず大切なのは、医療機関(ペインクリニックや整形外科)を受診し、医師による正確な診断を受けることです。その上で、ご自身の症状やライフスタイルに合った適切な治療法を選択していくことが、腰痛改善への最も確実な道筋となります。

そのつらい腰痛、もう一人で悩まず、ぜひ一度、いとうペインクリニックにご相談ください。あなたの痛みに心から寄り添い、快適な毎日を取り戻すためのお手伝いをさせていただきます。

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