- 2025年5月17日
ペインクリニックでの整形外科疾患
整形外科診療「つらい痛み、あきらめないでください」
日常生活での歩行、立ち座り、物を持つといった動作から、スポーツや趣味を楽しむ活動まで、すべて運動器の働きによって成り立っています。
しかし、転倒による骨折や捻挫、スポーツによるケガ、あるいは加齢に伴う関節の変形や神経の圧迫などによって運動器に障害が生じると、激しい痛みや動きの制限が現れ、生活の質(QOL)は大きく損なわれてしまいます。
整形外科は、私たちの体を支え、動かすために不可欠な「運動器」の専門家です。運動器とは、骨、関節、筋肉、靭帯、腱、そしてそれらを制御する神経系を治療対象とした診療科です。
当院の整形外科診療 -「痛みの専門家としてのアプローチ」
いとうペインクリニックでは、一般的な整形外科疾患の診断・治療はもちろんのこと、「痛み」の治療を専門とするペインクリニック(麻酔科医)ならではの視点と技術で、患者様お一人おひとりの症状に合わせた治療を提供します。
当院で扱う一般的な整形外科の症状・疾患
症状 | 疾患名(俗名も含む) |
---|---|
痛みとしびれ | 椎間板ヘルニア(首・腰)、ぎっくり腰、五十肩(四十肩)、寝違え、むち打ち、捻挫、打撲、膝の痛み 、肩こり、首の痛み、腰の痛み、股関節痛、膝の痛み、手根管症候群、背中の痛み、変形性関節症、腱鞘炎、ばね指、足底筋膜炎、外反母趾、足の痛み、頚椎症性神経根症、頚椎症性脊髄症、坐骨神経痛、圧迫骨折、脊柱管狭窄症(首・腰)など 整形外科で扱う痛みとしびれ全般が対象です。 |
無症状 | 骨粗鬆症 |
ペインクリニックならではの強み
1.痛みの原因を的確に診断
当院では、問診と理学所見に加え、レントゲンや超音波検査といった画像診断、血液検査を加えたトータル的な診察を行います。加えて、痛みの原因となっている部位を特定するために行う診断的神経ブロックは、ペインクリニックの得意分野です。
2.神経ブロック療法による効果的な除痛
痛みを伝達している神経の近くに局所麻酔薬を注入し、痛みの神経伝導路を遮断する神経ブロック療法は、ペインクリニックの中核となる治療法です。これにより、強い痛みに対して速攻で痛みを和らげることが期待できます。ブロック治療を有効に行うことにより、手術を回避できるケースもあります。
3.多様な薬物療法
標準的な消炎鎮痛薬に加え、神経の興奮を抑える薬(神経障害性疼痛治療薬)、血流を改善する薬、オピオイド、抗うつ薬、抗てんかん薬、漢方薬など、痛みの種類や原因、患者様の状態に合わせて最適な薬剤を選択・調整します。
4.多角的なアプローチ
神経ブロックや薬物療法に加え、トリガーポイント注射(痛い部位への直接の注射や筋肉の硬結部位への注射)、関節内注射(ヒアルロン酸やステロイド)、リハビリテーションなどを組み合わせ、総合的に痛みと機能改善に取り組みます。
注:当院でのリハビリテーションは消炎鎮痛リハビリテーション(温熱とマッサージ)となります。理学療法や装具療法が必要な場合は近隣の施設を紹介します。
こんな症状でお悩みの方は、ぜひご相談ください
・肩、首、腰、膝、手足などの痛みやしびれがなかなか治らない ・ぎっくり腰や寝違え ・レントゲンでは異常ないと言われたが、痛みが取れない ・他の整形外科や治療院で改善がみられなかった ・痛み止め(内服薬や湿布)をできるだけ減らしたい ・手術はなるべく避けたいと考えている |
専門病院との連携
診察の結果、手術や入院加療など、より高度な医療が必要と判断された場合は、患者様のご希望や状態に応じて、適切な専門医療機関へ責任をもってご紹介いたします。